社長とは呼ばないで(裏M.A.P.)

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《1985年1月31日のノート》

 
黒色テントの斎藤晴彦さんに、何故早口なのかと尋ねてみたことがある。
「恥ずかしいから、一刻も早く引っ込みたいんです」
ウソだよな、きっと……
(1985/1/31)
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《1985年1月28日のノート》

 
「『日記』は事実を書いておく方がいい、と花袋は言っている。こう思ったとか、ああ思ったということよりも、こういうことをした、ああいうことをしたという行為を書いておく方が『日記』というものの本来の性質にかなっている。自己の後年の追懐のためにする上から言ってもその方が便利だ』。私もそのつもりでいたが、事実だけだと何か味気なく、『こう思ったとか、ああ思ったということ』を書き出した。そこに面白味が出てきたが、先日、日記がさっぱり書けなくなった。その原因は、思うにその『面白味』に対する嫌悪にあったのだから、おかしい。」
「鴎外などの日記は、事実だけなので腐らない。私の日記は、……腐ってもいい。いや、腐っていい。」
(高見順の日記)

何かピリッとしない。何となく靄がかかっているようで、やっぱり頭がボーッとしている。胃がシクシク痛んでいる所為か、この寒さの所為か、髪が伸び過ぎている所為か。

日記をつけたいと思う。〈日記〉というものをつけたいと思う。なるべく事務的なものがよい。考えた事ではなく、あった事を。曖昧な事ではなく、確実な事を。どこへ行ったとか、何を食べたとか、そういう具体的な事を書き続けることによって、初めて〈本当の考え〉が生まれるのだと思う、きっと……。

正月の三日から働いている。四日から九日まで、自分の家で寝ることの出来たのは五日の夜だけ、後は稽古場で暗幕に包まって眠る。十日、銚子に宿泊し翌十一日公演、終わってその日流山まで移動、十二日公演、トラックで帰宅。十三日練馬公演。十四日から旅、フェリーで九州へ。福岡を中心に今日まで十一ヵ所で公演……。

つまらない。何の考えも生まれる気配はない。

海を渡って徳島で別班と合流。でも四国での公演は一日だけ、その後はまた九州。帰るのは二月の十九日。きっと、やっぱり何も生まれやしないだろう。
きっかけ。日記のきっかけ。思索のきっかけ。
(1985/1/28)
 

《1985年1月22日のノート》

 
キルケゴールを読んでいると、彼の言葉を援用してそこらに転がっている気に入らぬ事どもをあれこれと色々批判してみたくなる。だがキルケゴールの根本にある「厳格な態度」に従えば、物事を安易に批判することは許されない。
ならばいたって厳密に、芥川の自殺における「ぼんやりとした不安」のキルケゴール的分析だとか、ポーやドストエフスキーの「あまのじゃく」を自由と涜神の関係において述べるなんていうのはどうだろう。いや、やはりそれはそれでキルケゴールの言うところの「真剣さ」を欠いている。

ともかく、「新たな閉鎖性」を生み出すことになるようなキルケゴールの利用の仕方は控えること。
まずは僕自身の思考を、《閉鎖性》というキーワードで批判してみる……。
なんのことはない。僕は結局キルケゴールを使って全く実のない詭弁を弄しているだけ、それこそ「厳格」でもなければちっとも「真剣」でもない……。
どこまでも「閉ざされた」一人よがりの世界。
(1985/1/22)
 

《1983年1月10日のノート》

 
「貯金局。そこに出ている役人は非常にいい男だが、貯金局を軽蔑して無用の長物だと思っている。……そのくせやっぱり勤めている。」
(「チェーホフの手帖」)

僕は常に隔たっている。納得がいかないから隔たっている。隔たっているから少しは自分が見える。
「客観的ってことかね」
「客観的とは力のない飾りもののこと」
「自分が見えなくなるような、そんな熱い仕事がしたいんだ」
 

《1985年1月10日のノート》

 
連日の徹夜。疲れている。僕の時間が無い。
(今日一応クランクアップ。ようやく……)
 

《1985年1月8日のノート》

 
(アニメを作る手作業と……)
〈檸檬の重さ〉……ちょっと言ってみただけ。
充実感? 嘘だ、単に時間が満たされているというだけのこと。
つまり、〈檸檬の重さ〉とは程遠いということ。
 

《1985年1月6日のノート》

 
忙しいくて、だから活字から遠ざかっている。
(つまらぬアニメを作っている。)
目が疲れる。ひとつ伸びをして、緑色のゼラチンを眼鏡に張り付けてみる。
「どうだい、エメラルドの国でも見えるかい?」
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Author:urashachoo
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