社長とは呼ばないで(裏M.A.P.)

RSS     Archives
 

《1988年10月23日のノート》

 
へえ、もうひと月以上も経つのか。久しぶりに日記を開いてそう思った。いや、久しぶりに開くんじゃこのノートを日記とは呼べないな。ともかく忙しい。いよいよXdayがやってくれば、この自粛ばやりのことだから、観劇行事などは真っ先に中止になって、そうすればきっと休めるなと、結構期待していたんだが、しぶとく一ヵ月も経っちまった。年末に向けて仕事は減ってくる。この分だと少しヒマになってからXdayだろうか、それじゃあんまりおもしろくない……。ふん、こんなふうに思うのはやっぱり不謹慎だなと思う。お亡くなりになられるかもしれないのが「あのお方」だからというわけではなく、天皇様だろうが誰だろうが、人間が死ぬのを期待するなんてのはやっぱり絶対不謹慎なのだ。それを気軽に言ったり書いたりするのは、死ぬのが「雲の上の天皇様」だからに違いない。天皇は、やっぱり人間ではなかったということか。

中野重治は「五勺の酒」でこう書いた。
「天皇を鼻であしらうような人間がふえればふえるほど、天皇制が長生きするだろうことを考えてもらいたいのだ。」

再び「ふん」と鼻であしらってみて、そんなことよりも、今日はせっかくの休みだというのに、僕は僕のたったひとりの大切な家族のために、何もしてやらない、そのことの方が問題なのだと思っている。そういうふうに反省すると、僕はこのノートを開くらしいのである。ということはだ、このひと月、僕は「正しい夫」をしていたのかといえば、全くそんなことは無いわけで、それなのにもかかわらずこのノートを一度も開かなかったということは、一度たりともカミサンのことを気にかけなかったということになるのかね。そんなこたぁない。
そんなこたぁないけれど……、ないけれど? ないけれど、だからどうだ、ということもないけれど……。

天ちゃんが死ななきゃ、今度の休みは11月の2日で、それまではまた考えるヒマもなくなる予定だ。
(1988/10/23)
プロフィール

urashachoo

Author:urashachoo
FC2ブログへようこそ!





ツリータグリスト

カレンダー
09 | 1988/10 | 11
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -


来訪者

検索フォーム

RSSリンクの表示