社長とは呼ばないで(裏M.A.P.)

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表と裏が逆転している

 
以下は役者ブログに、少し口調を変えて、ちょいと解り易く書いてみたのだ。
もしハナから曼荼羅に加えるつもりだったら、こんな露骨は許さなかった。

表題は「川崎市民劇「大いなる家族」3回目の稽古」
(ああ、白状しちまった…)
大いなる家族はウチナーンチュの一家。
沖縄の人だからこそ辛い現実にも明るく過ごすことができる。深い悲しみを抱えながらもそれを表にだすことなく…
そんなふうに単純に考えればいいのに、そうはしたくないらしい。
帰り道、沖縄にルーツを持つ女優さんは僕を支持してくれました。
「私もやめようかなあ」
共演者にセクハラされた彼女は、ボソっとそう呟いた。原因はどっちだろうなんて突き詰めないのが沖縄流。極寒の地、ロシアのチェーホフみたいにはいかないのよ。
沖縄のことを分かってくれる人がいてよかったとあなたが言ってくれたように、僕もあなたが頼りなのです。僕が辞めないうちは辞めないでと勝手なお願い。
なんで、もっともっと、沖縄から吹いてくる風の音に耳を澄まそうとしないのだろう。

今日は、表と裏が、逆転している。
たぶん、これも曼荼羅には必要なこと。
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書いていて嫌になる役者のブログ

 
「初老間近の俳優の呟き」というより役者ブログの実験。
要するに悪たれをついてみたくなったということ。

1月11日
昨日はもう一本の芝居の顔合わせ。
寒いんだよな、稽古場。小便が近くなる。
このブログで、小生、いったいどんなキャラクターになろうか、決めかねているのよね。
こっちじゃ痩せなきゃなんないし、あっちじゃあんまり痩せないでって言われるし、弱ったなあ…

書いていて嫌になる。
 

僕の「階層」の生い立ち

 
「核弾頭を原発の燃料にするのはいいことじゃないか」
あまりにも薄っぺらだから、僕は語る気力を失った。

馬鹿らしい。正月だし、熱っぽいし。

「なんで原発作るのかなんて、そんなこと知らないよ、電力会社に聞けよ」

お前に語りかけてはいない。熱に魘されて独り言しただけだ。

日本には階級はないらしい。だが階層があるのだと学者は言う。確かに、階層間の移動の可能を示されても、可能性が現実の姿に変貌する光景を、殆ど目撃した事のない僕は、学者の意見は正しい、と感じている。
「ここにいる誰ひとりとして、ご立派な可能性を実現させたものなどいないではないか」
親の階層の、少し上か、少し下か…

あの頃、学生という階層の中で、誰もが友達であり得ると信じていた。いや、そうではないかもしれないと、薄々気づいていたのだが、勇気を持ってそれを言うことは、たぶん10代の少年たちには無理だった。

僕の棲家はどこなのだろうと思った。俺もこの彼らの住む階層の住人なのだろうか。居心地の良さとそれを拒否したい気持ちが同居していた。それは「誠実さ」の所為だと思い込もうとしていた。だが本当は、虚栄心か嫉妬か、あるいは何者かに対する優越感か、およそ人間として最も恥ずかしい感情の変形した表出だったのかもしれない。

僕の家の所属する「階層」は、彼等よりもずっと下であった。

僕の父も母も、大学など出ていない。

父方の祖父母は、跡継ぎのいない田舎の名家の養子であった。遠い親類からふたりを選んで養子縁組させたのである。結婚して間もなく、あっという間にその家は没落した。没落の原因は、地域の人々を救うためだったという美談で、法事などで集まると、親戚の何人もの長老から聞かされた。「本当なの」と何度か祖父に聞いてみたこともあるが、「さてどうだったか」というような曖昧な答えしか返ってこなかった。いずれにしても血の繋がっていない父親のこと、興味の沸く話題ではなかったに違いない。
無口な祖父は、リアカーを引いて行商を始め、いつしかお客さんから正直屋と呼ばれたが、祖母は「こんな筈ではなかった」と、連れ合いが死んだ後も、愚痴ることを止めなかった。
そんな夫婦の家庭に、父を大学に行かせる余裕があったのかどうか。あの祖父母だから、父が行きたいと言えば何がなんでも叶えてやったに違いない。だが、あの父だから、働く事を選んだのか。あるいは大学へ行く興味がなかったのか、その能力がなかったのか。
真面目だけが取柄の、高校卒の銀行員であった。

母方の祖父は、外国航路の大きな船のコック長だったという。英語が堪能な船乗りという祖父には、伝説めいた話がたくさんあって、ずいぶんと聞かされたが、殆ど忘れてしまった。お前はこの祖父に似ていると、そう言われるのが気恥ずかしかった覚えがある。
母が高校の時、祖父が乗っていた船が沈んだ。祖父は見つからなかった。父をこよなく愛していた母の姉は、ショックで身体を壊し、そのまま病死した。母は田舎の進学校でトップの成績だったらしいが、大学進学を諦めざるを得なかった。しばらく大きな会社の秘書課に勤めていたが、見合いで結婚をしてその仕事も辞めた。
「真面目そうな人だったから」
経済が、母が父と結婚した唯一の理由であった。

父の妹の夫は、東大出のエリート官僚だった。だが、三人目の子どもが妻の(つまり僕の叔母の)お腹の中にいる時に、若くして死んでしまった。やがて生まれたその女児は、遠い岡山に養子に出された。上の子ふたりの生活は住み込みで働く母親に代わって、僕の父が受け持った。僕は長男だが、物心ついた時には、上に姉がふたりいるようなものであった。そういう事情のあるわが家に余分な金などがあったとは思えない。だが惨めな思い出はない。この程度の貧乏は、周りにいくらでもあった。そんな時代であった。

「誰にだってある、どこにだって転がっている身の上話。階層とは何の関係もない」
その通りだと僕も信じている。これを階層というなら、僕は僕よりはるかに貧しい人々を差別することになる。しかしだからといって、この言い知れない眼前の壁を見ないではいられないのである。僕は、僕とは違う「階層」の人々と会話することの出来ない不具者なのかもしれぬ。

「階層」という言葉を捨ててみよう。とはいうものの、一度拾ってしまった概念は、僕の肌にこびり付き、肉に食い込む。逃れる事は出来ない。ただ僕は、何処かの劇作家のように、縦軸にのみ断絶があると言い切ることはすまい。地平を掘り起こさずとも、この地表を見渡せば、橋の架かっていない亀裂はいたるところにあるではないか。「階層」があろうがなかろうが、現実は変わらないと言いたいだけだ。

全く別の話をして終わりにしよう。
だがきっと、全く同じ話。

君と僕と、住む土地が違えば、出会う「沖縄」も違う。

君が出会った沖縄。
僕が知った沖縄。

いつか僕は、君が出会った沖縄に訪れてみたいと思う。
すると君は、僕が知った沖縄を、知ってみたいと思うか、どうか。
そして。
「階層」とやらを、見つけてしまうのか、どうか。
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