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社長とは呼ばないで(裏M.A.P.)

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1985年《旅のノート》の続きについて

 
1985年の夏の《旅のノート》を、二風谷の手前まで公開してきて、そこですっかり止まってしまっている。この先をどのように続けようか、ずっと迷っていたのである。

たった一日の二風谷の事を、僕は今でも鮮やかに思い出すことができる。しかし当時の僕は、その日の出来事を具体的に書き記しておくことができなかった。それから四半世紀を隔てて、怪しげなブログなるものでその日のことを書こうとしているわけなのだが、さてどうしよう、当時のノートをそのまま公開するのか、あるいは今も鮮やかに残る記憶を元に、改めて書き綴るほうがいいのか。

アイヌの芝居の初演は翌年の1月、そして夏には、二風谷公演を行うことになる。それまで、さらにはその翌年の87年まで、僕は延々とアイヌについて書き続けている。しかし、その殆どが詰まらぬ観念ばかりで、やはり具体的なことは至極簡単にしか書き残していない。出会った現実を、ことさらにちっぽけなこととして処理してしまおう、それによってそれまでの自分が傷つけられないようにというような、当時の僕の「あり方」が見えてくる。だが、今振り返って考えるに、やはり重要だったのは、僕が実際に経験したひとつひとつの具体的な「現実たち」であったはずなのだ。

もうそろそろ、始めなければならない。
とりあえず、無味乾燥な当時のノートを、そのまま転記してはみるが、記憶の中の現実も、できる限り、書き添えてみようと思う。

沖縄へたどり着くまでには、まだ一年半の時間が必要なのである。

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