社長とは呼ばないで(裏M.A.P.)

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静粛に!静粛に!

 
その登場は衝撃的であった。以来40年近く「作り上げられた自分」と向き合ってきた作家がいる。いや、そうではない。「作り上げられた自分」は、真実の自分を押しつぶすほど巨大であった。劇作家は、その自分と同じ名を持つ偶像と、やがて向き合うことを放棄してしまったというのが、本当のところなのかもしれない。

作品は歪められていった。作家自身が手を入れたとも聞いた。だが、僕は敢えて言う。作品は、作家の意志に反して歪められていったのだと。そして、僕もまたその片棒を担いだのである。

さらにその上、作家の深き思いを確信しながらも、知らぬ振りをして、彼だけのものではない神聖な言葉を、大和に対する武器であったはずの言葉を、インターネットの世界に「陳列」させて欲しいと、厚かましくも頼み込んだのである。

心優しき劇作家は、静かな諦念の微笑みとともに承諾してくれたのだが、その時、作家の胸に去来していた思いは、どんなものだったのだろう。

それだけではない。僕は、発表当時の台本を、神田の古書店で見つけたのだ。僕はその時、歪められる前の作品はこれなのだと、作家の真の思いはここにあるのだと、僕自身の責任で語らねばならなかったのではないか。それなのに僕は、そのト書きにあった美しき子守唄を紹介することでお茶を濁したのである。

僕の憂鬱を、きっと誰も知らない。

「戦時中、多くの朝鮮の女性たちが、看護婦として沖縄に来て、無理矢理売春婦にされたのを、わたしは目撃してきました。ゆえに天皇の●である島津●●や、皇太子の●、●●子も、天皇や皇太子の目の前で、米軍に強●……」
「静粛に!静粛に!」
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