社長とは呼ばないで(裏M.A.P.)

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20年来の夏の記憶が消えるときを待つ

 
誰もいない事務所で、熊のように当てなく、蝸牛のように愚鈍に、僕は裸足で歩き回っている。外はひんやりとしてるが、10月だというのに、このガランとした室内は、暑すぎた昨日までの熱気から、いまだ解放されずにいるのである。

無駄な熱も熱に変わりなく、冷ますにしろ保つにしろ、自分で決断するしかないのだと、僕は絶望的に裸足で歩き回っている。

ふと、足の裏が汚れている。足を洗いたいと切実に思う。だが、流しの高さまで足を持ち上げる柔軟性に欠け、だからせめて頭を洗おうと思いたつ。身体を前屈みにする柔らかさなら、まで失ってはいない。そう思うと、もう足の汚れのことなど忘れてしまった。

この汗ばんだ不快な感触から逃れたい。
まもなく、屋外の冷気がこの部屋の空間を侵食してしまう。そうなれば、汗をかく能力がこの僕にも備わっていたという曖昧な記憶も、きっと跡形なく頭蓋骨から消え失せるだろう。

それまでの、もう少しの辛抱である。
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