FC2ブログ

社長とは呼ばないで(裏M.A.P.)

RSS     Archives
 

具体を欠けば甘美である

 
何万人もフォロワーとやらを引き連れている素性の分からない人が、こんなことを呟いていた。

「夏目漱石や中島敦好きな男は兎に角理屈っぽくて面倒臭い。谷崎好きな男は性癖が面倒臭い。太宰や安吾好きな男は何かと女々しくて面倒臭い。芥川好きな男はメンヘラで面倒臭い。川端康成好きな男は本物の変態で面倒臭い。三島やブコウスキー系好きな男はナルシストで面倒臭い。結果、全ての男は面倒臭い」

深夜、日が変わるころである。沖縄や福島のことで、頭が煮詰まっていたので、なんだかこの浮世離れした考察が、懐かしく、かつそして新鮮だったので、ちょっと遊んでみる気になった。

「夏目漱石・谷崎潤一郎・太宰治・坂口安吾・芥川龍之介・川端康成・三島由紀夫・・みんな読んでいます。加えて大江健三郎、埴谷雄高・・、なるほど、ようやく何故自分で自分が理解しがたいのか、それだけは理解できました」

数万人からフォローされているその得体のしれない人から、何の反応もあるわけもなく、でも数千人にフォローされている人が反応した。
「豊かな読書体験で培われた、多面的な魅力!とアピール可能ですね」

何処のどなたかは存じ上げぬが、そういわれれば、こちらもお答えするのがSNSとやらの礼儀だろう。

「いえ、めんどくささの極みであります。他人様に言わせると、小生と付き合うのは三日が限度らしい」

めんどくさいやつだと思われたのか、それで終わりである。
こんなやりとり、捨ててしまっていっこうに構わないのだが、あの頃の思考が、いかに具体を欠いていたか、だからこそどこか甘美であったということを、せめて曼荼羅には刻んでおこうと思った。
まさに、めんどくさいはなしなのである。
関連記事

Comment


ページナビ




ツリータグリスト

カレンダー
04 | 2020/05 | 06
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -


来訪者

検索フォーム

RSSリンクの表示